
関西歌劇団の歴史
1949年春、指揮者・朝比奈隆を中心に関西の声楽家が集まり、旗揚げ公演《椿姫》で発足しました。2024年には75周年を迎えます。
1954年、歌舞伎調《お蝶夫人》公演を機に、以来《夕鶴》や《修禅寺物語》、《赤い陣羽織》といった邦人作品の初演にも力を注ぎ、
“創作オペラのメッカ”と称されました。
92年より海外から指揮、演出、ソリストとともに装置、衣裳を直輸し、93年《ラ・ボエーム》、94年《カルメン》を日伊合同上演。95年はワルシャワ国立歌劇場と《ハルカ》の合同公演。98年には本団創立50周年記念公演として日伊共同制作のグランドオペラ《アイーダ》を上演し、絶賛を博しました。
また、貴志康一物語《ベルリンの月》、2000年には田辺聖子台本の《源氏物語》を創作するなど、わが国のオペラ振興運動を推進して参りました。
歴史と伝統を誇る本団は、現在、皆様にご紹介すべく常に新しいオペラに挑戦し、定期公演を柱に各種コンサート活動を展開しています。また、次世代に継承すべく、若手歌手育成にも力を注ぎ、オペラの普及と更なる発展を目指しています。





関西歌劇団・創設者
故・朝比奈 隆

関西歌劇団・創設者
故・野口幸助
理事長挨拶

1949年 初代劇団長 朝比奈隆を中心に「椿姫」を旗揚げ公演とし「関西歌劇団」が誕生しました。
戦後間もない時代、荒廃しきった大阪の地に音楽団体を立ち上げるために、初代支配人を務めた野口幸助と共に“大阪の地にオーケストラを、オペラを”との熱い思いと使命感を持ち続けたその苦難に満ちた歴史を遡ると、後を任された私たちは努力を惜しまず更なる発展を遂げなければならないと考えます。
甲子園球場での野外公演「アイーダ」や歌舞伎調の「お蝶夫人」という後世に残る公演をはじめ、團伊玖磨「夕鶴」、清水修「修善寺物語」、大栗裕「赤い陣羽織」「夫婦善哉」等、多数の創作オペラ初演を手掛け、邦人作品を大切にしながらも並行してイタリアとの合同制作にてグランドオペラを長きに渡り開催し、関西ではイタリアオペラと言えば「関西歌劇団」と称されました。
近年は新機軸のアリーナ形式にてのオペラ公演としてオペラセリア作品を採り上げ、2019年にはオリンピックに因み、ペルゴレージ作曲「オリンピーアデ」にて臨場感溢れる舞台に好評価をいただきました。この様に様々な作品に積極的に取り組み、皆様に楽しんでいただける舞台づくりに挑戦し続け70年。この歴史ある団体の第七代理事長を拝命いたし、身の引き締まる思いでございます。
長年オペラ界を牽引してきた“老舗”としてのプライドを持ち、古きを守り、新しきを取り入れ、時代に沿った改革をすべく努力を重ねます。音楽は人に感動を与え、心を豊かにする力を持っています。
「関西芸術振興会・関西歌劇団」は皆様と感動を共有すべく努力を惜しまない団であり続けたいと、切磋琢磨して参ります。
特定非営利活動法人
関西芸術振興会・関西歌劇団
理事長 湯浅 契
団員理事


荒田祐子

橘 知加子

井岡潤子

田中 勉

伊藤友祐

田中由也

井上敏典

谷 浩一郎

井原広樹

樽谷昌子

河邉敦子

西原綾子

清原邦仁

松澤政也

日下部祐子